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天神つじクリニック 病気の解説(脳血管障害(脳卒中))
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脳血管障害(脳卒中)
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脳血管障害(脳卒中)

脳卒中とは、脳に酸素や栄養を送っている脳の血管が破けたり(脳内出血)、詰まったり(脳梗塞)して、血液が脳の先まで届かず、脳血管の細胞の一部が死んでしまう病気です。

脳卒中になると、急に倒れて意識がなくなったり、半身のマヒが起きたり、ろれつが回らなくなったりする発作が起きるます。本格的に発作が始まる前に、脳の血管が一時的に詰まるために起こる半身のマヒや手足のしびれ、ものが二重に見える、ちょっとの間、言葉が出てこなくなったりといった前触れが先に起きていることもありますが、気づかないことも少なくありません。

本格的な発作が始まると、脳の、詰まったり破れたりして障害を受けた部分がコントロールしていた体の働きができなくなってしまいます。つまり、体の片側がマヒしたり、言葉が出なくなったり、ものが飲み込めなくなったりといった症状が出ます。それから発作の後、寝たきりになると、使わない筋肉がこわばって動かなくなるという合併症も出てきます。

ただ、発作によって出た症状は、治療やリハビリである程度回復することができます。ところが、治療やリハビリが遅れると、その分、回復が難しくなってしまいます。すぐに治療をしないと病気が進行して症状がひどくなり、再発作が起きて命を失うこともあるのです。リハビリも早く始めないと、合併症が出て筋肉がこわばったり、症状が悪いままで固まったりしてしまいます。早期の治療やリハビリを始めることが、身体能力を回復する面で非常に重要になってくるのです。

 脳卒中の種類
脳梗塞
脳を養う動脈が狭くなったり、あるいは動脈や心臓内に出来た血の固まりが脳の動脈に流れ込み、血管が詰まるタイプで、脳卒中死亡の60%以上を占めます。突然、発症するもの、段階的に増悪するものなど、症状により様々ですが、多くの場合、前ぶれの症状としてめまい、頭痛、舌のもつれ、手足のしびれ、半身マヒや昏睡などになります。
次の3種類があります。
(1)
アテローム血栓性梗塞
脳の太い血管の内側にドロドロのコレステロールの固まりができ、そこに血小板が集まって動脈をふさぐ
(2)
ラクナ梗塞
脳の細い血管に動脈硬化が起こり、詰まる
(3)
心原性脳塞栓症
心臓にできた血栓が流れてきて血管をふさぐ

脳出血
脳の中の細い血管が破れて出血し、神経細胞が死んでしまうタイプ。多くの場合深い昏睡とともに半身のマヒが起こります。高血圧や、年をとって脳の血管が弱くなることが原因となる場合が多いです。日中、活動しているときに、頭痛やめまい、半身マヒ、意識障害などが起こり、脳卒中死亡の約25%を占めます。

くも膜下出血
脳をおおっている3層の膜(内側から、軟膜、くも膜、硬膜)のうち、くも膜と軟膜のあいだにある動脈瘤が破れ、膜と膜の間にあふれた血液が脳全体を圧迫してしまうのがくも膜下出血です。頭痛がひどく悪心、嘔吐があり意識が混濁しますが、四肢の麻痺は通常おこりません。

動静脈奇形が出血の原因の場合もあり、齢者だけでなく、20代、30代と比較的に若い人にも起こります。極度のストレスや排便中、過度の仕事をしたときなど、急に血圧が変動したときに発症するケースが多く見られ、突然頭全体が割れるように激しい頭痛、嘔吐、けいれんなどが起こりやすく、意識がなくなり急死することもあります。ただ、重症例以外は一時的で、元に戻るケースも多く、繰り返すようですと、再度、くも膜下出血を引き起こす可能性があります。脳卒中死亡の10%強です。

一過性脳虚血発作
脳の血管が詰まるタイプのうち、24時間以内に回復するもののことをいい、脳梗塞の前触れ発作ともいわれます。めまい、手足に力が入らない、一時的な記憶喪失、舌のもつれ、一時的に片方の目が見えなくなる、半身がいうことをきかなくなるなどの症状が起こる。再び血液が流れると症状もなくなります。

 脳卒中の原因
脳卒中の危険因子としては以下のものが挙げられます。

・たばこ:
1日平均40本以上
・運動不足:
食事で摂ったエネルギーを消費しきれず、肥満につながるばかりか、糖尿病や高脂血症、高血圧も引き起こします
・肥満:
高血圧や糖尿病の原因になるため、間接的に脳卒中の危険因子となります
・高血圧:
血圧が上昇すると脳卒中にかかりやすくなったり、死亡する人が多くなったりする
・高脂血症:
脳卒中のうち、脳梗塞になりやすい
・糖尿病:
脳卒中で死亡する率が、正常な人の2〜3倍になる
・心臓病:
(心房細動)心房細動(脈の乱れ)は、心臓の中にできた血のかたまりが血液の流れに乗っていき、脳の血管で詰まって、脳梗塞の原因となりやすい

 脳卒中の治療法
脳卒中の治療法は、発作の前触れがあったときと、発作が起こってしまったときで大きく異なります。

発作の起きる前に発見された場合

症状が出ていない脳梗塞は「無症候性脳梗塞」といい、その場合には、禁煙したり、高血圧や高脂血症、糖尿病、心臓病などの、脳卒中を引き起こす原因となる病気の予防や治療が大切になります。
発作の前触れのような症状があったっ場合、CTやMRIの検査、頸動脈の検査をしたり、心臓に血栓がないかどうかなどを調べます。

そして、ほかの病気があるかどうかを考え合わせて、治療の方針を決めていきます。薬物療法としては、血栓をつくりにくくする薬を使ったりしますが、頸部の動脈に明らかに動脈硬化がある場合には、手術になることもあります。

脳卒中で倒れた場合の治療法
脳卒中の場合は発作が起きてからできるだけ早く(6時間以内に)、手当をすることがその後の経過に大きく影響します。また、その時に適切な治療を行っていれば助かる人でも、時間が経ってからだと同じ治療をしても役に立たないばかりか、かえって良くない影響がある場合もあります。 よって、身近で脳卒中によって人が倒れた場合、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

病院では、まず救急治療を行います。また、同時に検査をして、本当に脳卒中かどうか、何が原因かを調べます。問診で、発作の様子や、本人や家族の今までにかかった病気が聞かれて、それらを併せて考えた上で、治療の方針が決まるのです。その時の患者さんの様子により、緊急手術が行われる場合もあれば、手術が不必要と判断し、薬の治療で様子を見ることもあります。血栓を溶かしたり、血液の中の血小板が凝り固まらないようにしたり、血液を固まりにくくする薬を使います。そのほか、体液電解質や栄養の管理、肺炎などの感染症予防が大切になります。

また、脳卒中の患者さんで大切なのがリハビリです。入院直後から、正しい姿勢を保つとか、関節を動かすといった、入院直後からできるリハビリを開始します。ずっと寝ていると、関節が固まったり、筋肉が弱ったりするため、寝ている間から行うリハビリもあります。そして、回復してきたら、自力で座ったり、歩いたりといった、できるだけ元の生活に近づけるための訓練も入院している間から行われます。そして、これは退院してからも継続する必要があります。

※詳しいリハビリについてはこちらを参照してみてください。

 脳卒中と食生活
脳卒中や高血圧は、毎日の生活習慣がの良し悪しで、病気になるかならないかが大きく左右される病気です。食生活では、減塩するだけでなく、薄味に慣れていくことも大切です。また、塩分を体の外に出す働きのあるカリウムを野菜やキノコ類、果物などから摂取することも大切です。

また、動脈硬化の原因になる、コレステロールの管理も必要になります。魚や植物性の油に含まれている不飽和脂肪酸は、コレステロールを下げる作用があるため積極的にとるようにしましょう。コレステロールを上げる働きのある肉や高脂肪の乳製品を食べ過ぎないこと、即席麺や、スナック類、チョコレートや卵黄などもコレステロールを上げる食品のため控える心がけが大切です。

これらの食生活を続けることにより、脳卒中のリスクは大きく下がります。また、脳卒中になってしまった人も、こういった日常生活を見直すことで再発防止につとめることが重要です。



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